
バーベルアームカールを続けると体を壊す危険性がある!?

慶應義塾大学→三井住友信託銀行→ライザップトレーナー
現在、松本市村井でPersonal Gym I’m(パーソナルジムアイム)経営中の佐々木駿(@shun_sasaki_1994)です。
これまで100名以上の方のダイエットを成功に導いています。

・たくましい力こぶを手に入れるために、バーベルカールをやるぞ!
・上腕二頭筋の基本種目はバーベルアームカール!
今回は上記のように思っている方に向けての記事です。
今、必死でバーベルアームカールをしている方も、これからやろうとしている方も参考にして頂ければ幸いです。
ネットで調べてみると、上腕二頭筋(力こぶの部分)を鍛えるための種目が大量に出てきます。
「ダンベルアームカール」「バーベルアームカール」などなど
その中で、バーベルアームカールは上腕二頭筋を鍛える上でオススメしていません。
その理由について、ここから深掘りしていきます。
筋トレはケガをしないことが大前提
まず、はじめに筋肉にどれだけ良いとされている種目でも、ケガをしてしまえば意味がありません。
人間の体がどんな時にケガをしてしまうのかというと、それは「体の機能に反した動きをしたとき」です。
例えば、立った状態から膝を前に曲げることはできますが、内側に曲げることはほぼできません。
そこに、外から膝を内側に曲げる負荷がかかると、ケガをしてしまいますよね。
ケガを防ぐためにも、体の機能に反した動きをしないようにすることが大切です。
上腕二頭筋について
上腕二頭筋は簡単にいえば、肩の前側から肘の前側にかけてついている筋肉です。
そのため、作用は以下のようになります。
・肩の屈曲(気をつけから前ならえの姿勢)
・肘の屈曲(腕を真っ直ぐな状態から力こぶを見せるポーズ)
・前腕の回外(手首を親指側に回す動き)
中でも、前腕の回外が大きな鍵を握ってきます!
バーベルアームカールがケガにつながる理由
バーベルアームカールは以下の写真のような種目です。
バーベルアームカールのどこが危険なのかというと「手首がロックされて動かせない」ところにあります。
バーベルアームカールは下ろした際に、手首の向きは写真のようになっています。
ここで、皆さんにもやっていただきたいのですが、
まず手のひらを上の状態で、肘を曲げて見てください。
そこから、脱力をして肘を伸ばしてみるとどうでしょう。
手首は自然と内側を向いているはずです。
これが人間本来の自然な動きです。
しかし、上の写真のように、バーベルアームカールは手首が固定されてしまっているため、手首が内側にこようとするのを抑制してしまっています。
そのため、バーベルアームカールは肘や手首のケガに繋がってしまう種目なんです。
上腕二頭筋を鍛える上で最もオススメの種目
上腕二頭筋を鍛えるのに、最もオススメなのはダンベルアームカールです。
なぜなら、ダンベルは手首が固定されないため、下ろすときも手首を内側に曲げることが可能になるからです。
手首が自由に動かせれば、ケガのリスクを減らすことができますからね!
ダンベルアームカールのフォーム
ダンベルアームカールの中でも「インクラインダンベルアームカール」が最もオススメです。

インクラインダンベルアームカール
高重量で行うと、ケガをするリスクが高まるので、まずは軽重量で行うようにしましょう。
<インクラインダンベルアームカールのやり方>
1.ベンチの角度を45度から60度に設定する
2.ベンチに座って、肘を伸ばす
3.肘を曲げて、ダンベルを引き上げる
4.「ゆっくり」肘を伸ばしながら戻す
5.3と4を繰り返す
この中で、“戻す動作をゆっくりにすること”がかなり重要です。
なぜなら、伸ばす際の筋力発揮が最も強く、筋肉の成長につながるからです。
そしてダンベルを持ち上げる際に、前腕を回外(手首を親指側に回す)させると、より効果が上がります!
回数はまずは15回程度できる重さを設定していきましょう!
インクラインダンベルアームカールの注意点
この種目で注意すべき点は、肘を伸ばした時にあります。
上腕二頭筋は過剰に伸ばされると、ケガをしやすい筋肉です。
そのためベンチの角度を30度くらいにしてしまうと、ダンベルを下におろした際に、過剰に上腕二頭筋が伸ばされてしまいます。

ベンチの角度を30度にすると、過剰に上腕二頭筋が伸ばされる
なので、ベンチの角度は45度から60度にして実施していきましょう!
それでも痛いという方は肘を伸ばしきらない範囲で実施するようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
上腕二頭筋を鍛える基本種目とされている、バーベルアームカールは実は危険な種目だったんです。
それは肘を伸ばしたときに、手首を内側に向けられないからです。
もちろんバーベルアームカールを行っても、筋肉は成長します。
しかし、体の機能に反した動きをしてしまっているため、ケガのリスクが上がります。
そこで、オススメの種目になるのが、ダンベルを使った「インクラインダンベルアームカール」です。
ダンベルを使うことで、肘を伸ばした際に手首が自然な動きができるため、ケガのリスクを抑えることができます。
上腕二頭筋を鍛えている真っ最中という方も、これからたくましい上腕二頭筋を鍛えようとしている方も
「ダンベル」でのアームカールがオススメです!
正しい方法で、ケガなく最高の体を手に入れていきましょう!